生産者の想いとともにある「びわ湖真珠」の専門店。
昭和41年に創業以来、実店舗を持たずに販売を行ってきた「神保真珠商店」。その3代目となる杉山知子さんが、2014年に「びわ湖真珠」の魅力を広く伝える場として大津に販売店をオープンしました。
店舗は大津県庁のすぐ近く
びわ湖真珠の美しさを引き立てるように設えられた洗練された店舗空間です
創業当時の神保真珠商店の新聞広告もディスプレイされています
同じ琵琶湖で養殖される真珠であっても、養殖場所の水質や養殖家の目指すものによって、その姿は大きく変わるそう。それぞれに特徴があり、真珠を見れば、誰がつくり何年程度のものなのか一目でわかるものもあるそう。
神保真珠商店で扱うのは、3つお漁場で育った真珠たち。杉山さんは、生産者の想いをしっかりと受け止め、熟練の技術で3年という年月をかけ育てられた真珠一粒一粒とじっくり向き合い、その個性を引き出します。杉山さんが生み出すシンプルでありながらも表情豊かなアクセサリーは、カジュアルにもフォーマルにもしっくりと馴染み、いつもより少し華やかな装いに仕上げてくれます。
個性的なパールを主役にした一粒ネックレス。色や形の違いで印象はがらりと変わります
表情豊かなびわ湖パールのアクセサリーは、さりげない個性を放ちます
真珠を生み出し役目を終えた池蝶貝を再利用した貝ボタンの販売も
40年以上時を経ても照りを失わない出世珠。
真珠は「生き物だから必ず劣化する」と言われているそう。ですが、長年の経験から、時々、40年経っても 50年経ってもツヤを失わない真珠が現れるといいます。それを先代は「出世珠」と呼んでいるそう。
ここ神保真珠商店にも、ビンテージパールを使ったものがいくつかあります。現在浜揚げされるびわ湖真珠とは少し個性が異なるようで、粒揃いなものが多いのも特徴だそう。ビンテージパールには限りがあるので、まさに一期一会の出会いです。
杉山さんがお祖母様から受け継いだネックレスはまさに出世珠。内側から艶めく照りが美しい
お話しを伺っている途中、「売り物ではないんだけれども」と先代が見せてくれたのは、世界各国のビンテージパールたち。とても愛おしそうに真珠のお話をするその姿は、長く続いたびわ湖真珠不況の中でも色褪せることのなかった真珠への愛が溢れていました。
神保真珠商店では、数々の美しいアクセサリーに出会えることはもちろん、その歴史や秘話などびわ湖真珠についての様々なお話も伺うことができます。
077-523-1254
大津市中央3丁目4-28-201
営) 10時〜18時
休) 火曜・祝日
※施設の詳細はHPでご確認ください